木村勝明
京都での日韓美術交流展の時、京都・白川と接する古川町商店街の中にJARFO ART SQUARE という画廊があった。この商店街は2016 年だったかJARFO の宿舎があって、泊めてもらった場所のような記憶があった。2019 年には会場に別のJARFO 画廊を貸してもらった。亡き貴志カスケさんの計らいがあったようだった。
それで2023 年の京都での日韓美術交流展で、古川商店街の町屋を新しくリノベ―ションした画廊を見て「確かここに前泊めてもらった場所かな?」と思った。ちょうどベトナムの画家、Le Hao の日本初個展だった。そこで石田淨さんと7 年ぶり、3 回目の再会を果たすことになった。JARFO(特定非営利活動法人 京都藝際交流協会)は美術での国際交流という意味ではJAES と同様な目的を持っている。石田さんと懐かしさ一杯の気持ちで話し込んだ。貴志さんの病院での人生の最期に立ち会ったお話も聞けて、自然に頭を下げたことを今思い出す。
日韓展の最終撤去日に、夜、すべて終わった(韓国からの7名は前日帰国)あとはノブコさんらの返却手配か・・などと思いながら、また徒歩で古川商店街を通ると、JARFO の画廊が開いており、石田さんが座っている。これで今回京都での2 回目の再会。ちょうど今Le Hao 氏がキャンバスなど撤去し、丸めて持ち帰ったところだったらしい。石田さんは「彼に抱きしめられたよ!」って、恥ずかしそうにお話してくださった。二人のインターン女子学生が事務作業されていて、もう一人の女性は7 年前にもお会いしたJARFO のメンバーの方だった。お互いすべて主な仕事が終わっての解放感から、話がはずんだ。なんかこういう縁起も、亡き貴志カスケさんの計らいか?と、ふと思った。(木村勝明)
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