カテゴリ:戦争と美術



戦争と美術 · 2017/07/08
 16年の夏に相次いだ二つの展覧会ー「四國五郎展 シベリア抑留から『おこりじぞう』まで」(原爆の図丸木美術館)と「燃える東京・多摩 画家・新海覚雄の軌跡」(府中市美術館)もまた、美術史的には忘れられていた/知られざる絵画作品を紹介しつつ、50年代研究に新たな視座を提供するものだった。
(安保法制反対の学生・学者・市民のデモ 写真・藤田観龍)
戦争と美術 · 2017/06/18
 アッツ島における玉砕の実際は、今日では資料もかなりあり明らかになっている。それによればアッツ島の日本軍(山崎安代守備隊長以下2667人)は1943年2月時点で船舶補給が断たれた。5月12日米軍が空と海からの猛爆撃支援を受けて上陸、大本営の作戦がグアム島など南東海方面の重視に移り、5月20日「アッツ島放棄」を決定。

戦争と美術 · 2017/06/18
昨年2月、96歳で亡くなった母の遺品中からA4書類箱一つ分に匹敵する戦時中の手紙の束が出てきた。主に親戚、家族とのやり取りに加え出征した父と交わした手紙だったが、招集を受けた父の母に宛てた遺言が遺髪、遺爪と一緒に封に入って束の中にあった。日付は昭和19年6月30日。
戦争と美術 · 2017/06/17
 いま「芸術と自由」という、重くかつ深い問題について考えるとき、僕には避けられない大きな条件がある。それは、「戦争の時代」とイコールで結ばれるあの少年時代、それを覆っている濃い灰色をした記憶の感覚である。それを抜きにしては考えることができない。