山中 憲彦 作品展

  ~屏風絵に戯れて~ 2010年1月18日~2月11日


 山梨県の笛吹市に用事があって、たまたま訪問した釈迦堂遺跡博物館の企画展示室で開催されていた山中憲彦作品展を見た。作者となんとなく話すと、日本アンデパンダン展に何回も出品してたと言うし、宮本和郎さんに日本画の指導を受けた事もあるらしいと聞いてビックリ。偶然とは言え、縁のある方だった。そういえばこの町に宮本さんは画室を借りているらしいことを思い出したが、この山中さんが議員さんもしていたらしいから、そんな縁からこの地に来たのかもしれないなーって想像したりした。

 山中憲彦さんの日本画は、伝統的な線描・間の感覚・屏風をいろいろ試している事など、どこか共感するところがあった。いわば現代の日本画の多くの方向性とはちょっと違った方向を向いているような気がする。そうした独自性に興味を持った。いわば空気感、間、の感覚が、意図して方法化されている。これは日本の伝統的な造形感覚を今に生かそうという努力の結果なのだろうと思う。そういうところに興味を持ったが、その山中さんが、日本美術会やアンデパンダン展と繋がっていたと聞いて、得心し、紹介したくなった。

 これからの創作の、大いなる成果に期待したい。   

(k,k・本編集部員)

草花妙
草花妙
山中憲彦さん会場にて
山中憲彦さん会場にて