古澤潤さんの渾身の展覧会でした。
私には、絵画とインスタレーションの中間のような方法だと話しておられました。
死者の数をカウントするように 平面に並べていくわけですが、古澤さんのアメリカのイラク侵攻 に伴う多くの名も無き民の死を、記録するような重い問いかけに、じっと耳を済ませるように見入らざるを得ない、迫力を感じました。
そして、その死者の数をカウントするような、ユニークな方法が自体が、今までの絵画的方法自体を超えて、現代美術の流れの中の新しい絵画として一歩先に進めたのではないか?という、テーマの持つ鋭く重い問いかけは、古澤さんの絵画的方法を革新したと言えるのではないか?そういった思いを個展会場で感じたものだった。
この動画を見ていて、改めてその事を思い出した。
(木村勝明)